バロックパールについて

バロックパールってなに?

バロックパールの”バロック(baroque)"。言葉のルーツはポルトガル語だと言われています。
ポルトガル語のバロックの意味は、”歪んだ真珠”。真珠は昔から人々に愛されていたのですね♡
ポルトガル語が転じて、ドイツ語やフランス語の”歪んだ”という意味になったそうです。

でも、ただ歪んだという意味だけではありません!

皆さんは、バロック様式やルネサンス様式という言葉を歴史で習いませんでしたか?
「ルネサンス様式」と言うのは、古典的で均整と調和のとれたものが美しいとされる装飾様式です。
6世紀末から18世紀に至るまでの長い間、栄華を誇りました。

それに対抗して作られたのが【バロック様式】です。17世紀から18世紀にかけて出てきた装飾様式で
古典的な考えにとらわれず、均整の取れたものが良いとされていた考えを逸脱したのです!
バロック様式は、不規則でも感動にあふれた両感あふれる装飾様式。
壮麗かつ豪華に進化したとも言われていて、ヨーロッパの芸術・建築の最盛期ともされています!

バロックパールとは、均整の取れたものではなく、不規則で感動にあふれたパールなのです♡

言葉のルーツを知ると、さらにバロックバールが愛おしくなりますね♪

”いびつなパール”を扱っておりますので、特有のえくぼや傷などもございます。
自然の母貝の中で育ったナチュラルなものでございますので、
真珠層の厚みの違いや、巻き方の違いなどもございますが、それもバロックパールの個性だと思ってお迎えください。

ありのままが美しいバロックパールを身にまとって、
お客様のままで、お客様らしさをパワーアップしていただけたらと思います♪

淡水パールについて

IBITSUでは、基本的に淡水パールのバロックをアクセサリーにお仕立てしております。
パールには、海水で育ったあこや真珠や南洋真珠と、淡水(湖など)で育った淡水パールの2種類がございます。
たまに「淡水パールは本真珠じゃないよね?」と質問を受けますが
本真珠というのは、本物の真珠という意味なので、淡水パールも本真珠です♪

海水で育つあこやパールや南洋パールは、基本的にお高いものが多いです。
養殖期間も長くかかりますし、基本的に一つの貝から一つしか採れないからです。
確かに、真ん丸の花珠真珠は美しいし、特別感がありますよね♪私も大好きです!
特に日本では、有名な真珠アクセサリーブランドが、真ん丸なアコヤパールを使ったアクセサリーを、一級品として売り出していたので
本当に最近まで、淡水パールは2番手のものという認識だったり、本物の真珠じゃないと思われたりしていました。

でも、淡水パールにもいいところがたくさんありますので、紹介させてください!

【淡水パールのいいところ】
1.お値段がお手頃
先ほども申し上げた通り、海水で育つパールは、養殖期間も長くて、基本的に一つの母貝から一つの真珠しか採れません。
それに対して淡水パールは、養殖期間も短めで一つの母貝から複数のパールを採取できます。
母貝の大きさなどによっては、なんと30個もの淡水パールが採れることもあるそうです!
淡水パールは品質が悪いからお安いのではなく、海水パールに比べて沢山採れるから、お値段が抑えられるのです。

2.大きさが、良い!
天下のあこやパールさまは、10ミリ以上の大玉になってくると とても貴重です。
11ミリや12ミリの花珠真珠は大変なお値段になってしまいますよね!あこや様の主流は10ミリ以内のもになってきます。
それに対して淡水パールは3mmのものから(もっと小さいベビーパールもございます)大きいと3センチを超えるものまでございます。
小さいものはアクセサリーの装飾として使えるし、大きいものはそれ1粒ですばらしい存在感を発揮します。
淡水パールの大きさには、本当にときめいてしまいます♪

3.色が可愛い!
淡水パールには様々な色があります♪染色されたものではなく、ナチュラルなカラーで、いろんな色があるんです。
ホワイト・ピンク・パープル・オレンジ・ゴールド・シルバー・ブラック
これらの色が混ざり合ったカラーもございます。
色はまさに、奇跡の産物。母貝から出てきてからでないと分かりません。これも、出会いですね♪
かわいらしい色に、さらにテリやツヤが加わると、パールならではの美しさが湧き出てきます。
本当に、一つ一つが違った表情をもっているのです。

4.形が可愛い!
IBITSUで選ぶパールは、真ん丸なものではなく敢えていびつなものです。
だからこそ、それぞれに個性があります。二つとして同じものはありません。
私たち一人一人が違うように、母貝で育ったバロックパールも一つ一つが違ってそれぞれが美しいのです♪
私が選ぶ大きいバロックパールは他ではあまり見ないような、個性強めのものが多いと思います。楽しんでご覧ください♪

5.真珠層が厚い!
あこやパールや南洋パールに比べて、淡水パールの真珠層は厚みがあることが知られています。
通常の淡水パールは、外套膜(がいとうまく)という、貝自体の細胞母貝に入れ込むことで養殖されますが
この外套膜はやがて真珠の内部で吸収されて100%真珠層の淡水パールが出来上がります。
核が劣化することがないので、汗や腐食にも強いのです♪
大きさのあるものや特定の形を作るために、淡水パールでも核を入れ込んで作ることが増えてきましたが
それでも海のパールに比べてやはり真珠層は厚いのが特徴です。
真珠層が厚いと、劣化に強いのはもちろんのこと、テリや輝きにコクがあったり、まろやかだったり、テリに表情が出てきたりします。
形に加えて、テリにも個性が出るので、より愛おしさが増しますね♪



近年、淡水パールの養殖技術は格段に進歩しているので、そのクオリティはどんどん良くなっています。
オーロラに輝くものやあこやにも負けない素晴らしいテリのものもどんどん出てきております♪

つまり、淡水パールバロックは、可愛い!ということです。


パール愛を語りすぎました。
最後まで読んでいただきまして、ありがとうございます♡